第四回 楽園追放

 「骨で感じるんだ」

 続いて書いていくのは映画「楽園追放」です。

 この映画かなり評判良かったみたいです。私が、見たのはつい最近ですが……

 冒頭は旧人間代表のディンゴのセリフですね。あっちなみにデータ化された方が新人間としておきます。

 直前でも書きましたが、この映画のテーマは「人間のデータ化」としても良いのではないでしょうか?

 これは実際に私たちにも近づいてきてますよね。脳をデータにして不老不死を手に入れる日も近いと聞きます。

 その世界がはたして正しいのかどうか、こういったところをこの映画は描いています。

 タイトルからして楽園追放なので、作者は旧人間を押しているように思えますが、私もそうです。というかここ最近は心身を分けて考えるのではなく、体あっての心ということで、体の重要性も見直されてきているようです。

 ただこのデータ化には様々な利点があるのも事実です。

 映画ではデータ化によって人口と資源の問題も解決されたと、アンジェラは言っています。これは避けられない事実であり、非常に魅力的な話ですね。そして人間はこの楽園に向かっていく動きは止めないと思います。

 ですがその向かっていく中で考えていかなければいけない問題が、人間性をどこに求めるか、という事ですね。

 私たち人間は何であるか。この命題に全人類が挑む時が近づいてきているのではないでしょうか?

 映画の話からだいぶそれてしまいましたね。次からはもう少し映画そのものに迫っていきたいと思います。