第十回 終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?
何やかんやで第十回。先日は寝落ちの事態がおきまして、熱く語るつもりが最短記録の更新という結果になったことを皆様に謹んでで終わ時申し上げます。
謝ったので許されたことにしますね!
てなわけで仕切りなおして、今回ご紹介しますのは
「終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?」です。
この作品、実は打ち切り予定だったらしいんですね。でも、読者の熱い応援により、最後まで書ききったということでした。今では続編も出ているくらいです。
そもそも打ち切られるのには惜しすぎる作品ですしね! だって面白いもの!
後々取り上げる予定の作品、特に好きな作品に暗いものが多い私にとって、この作品を通しての雰囲気はストライク……いや三振と言ってもいいくらいですね。(笑)
そんな三つのストライクを上げたいこの作品の魅力は、やはり今言った通り
暗さですね。
破滅が前提にされているような、悲しい雰囲気が消えていきません。
ですが、そこにこれにしかない強みがあるんです。
ただただ引き込まれます。
心情も風景もうまく書かれており、絶望にいながらどこか優しい。この作品独特の世界観へ読んでいるうちに没入し、読み終わった後は「終わっちゃった」とか読み終わってすぐ切り替えるとかそういうのではなく、「……」とこんな感じになります。余韻の残り方も不思議なんですね。
主人公自体が持つ闇そのものが大きな役割を果たすというのは、キャラに特徴を持たせる他のライトノベルと同じなのですが、世界観の作りこみ加減が単なるキャラ小説の枠から逸脱させているように感じます。
まぁ、単純に作者さんの腕が素晴らしいんでしょうね。
これは何となく手にとって、おもしろーとなって買われるものではないかもしれませんね。
でも、買って損することはありえません。
そして、重さだけではなく、キャラクターの人間味あふれる感じがまたいいですね。会話も軽妙です。
あらすじとか書くのはネタバレになりそうで避けますが、ファンタジーで作者の腕がいいので、かなりの良作だということは保証します。
買ってください!
以上、昨日より熱い筆者でした。